63.「相続税率・贈与税率構造の改正」

~安くなるの?~ <気になる話題 相続税>

H25年度改正で、相続税率構造と贈与税率構造の変更が決定しました。前回のブログ記事にも書きましたがH27年1月1日からの適用です。

まず、相続税率ですが、2億円以下の部分については変更なしです(40%)。 2億超 3億円以下の範囲に入ると、現行40%のところが45%に上がります。そして3億円超 6億円以下の部分は現行と変わらず50%、6億円超の部分に新たに55%という最高税率が設定されました。

つまり、相続税に関しては 2億円以下の場合と 3億円超 6億円以下の場合であれば現行税率と変わらないということです。

次に、贈与税率です。暦年贈与(相続時精算課税制度の対象とならない贈与)については基礎控除後の課税価格が1,000万円以下の場合には現行と変わりません。1,000万円を超えて1,500万円以下の範囲の場合が、現行50%の税率から45%の税率に下がり、1,500万円超4,500万円以下の部分は現行と変わらず50%のままです。加えて、4,500万円超の部分に新たに55%という最高税率が設定されました。

ということは、少なくとも1,500万円を超える高額の贈与をしないなら、今年贈与してもH27年以降に贈与しても変わらないということになります。

また、贈与税については「20歳以上の者が直系尊属(両親や祖父・祖母等)から暦年贈与を受けた場合」については、1,000万円超1,500万円以下の部分の税率が現行50%から40%に下がり、1,500万円超3,000万円以下の部分も現行50%から45%に下がることになります。あとは3,000万円超4,500万円以下の部分は50%で現行と変わらず、4,500万円超の部分に新たに55%という最高税率が設定されました。

以上、コトバにすると分かりにくいですが、低い金額の相続・贈与の部分は現行税率と変わりがありません。贈与に関しては、直系尊属からの贈与かどうかで分けて考えることになり、その場合でも低い金額であればやはり現行税率と変わりなし、ということになります。

今後も税率が高くなった!低くなった!といろいろなところで耳にすると思いますが、具体的に考えている相続財産や贈与財産の金額がどの部分なのかを確認して比べてみる必要があります。

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