46.「相続放棄をしていても相続税がかかる」

~みなし取得財産等~ <気になる話題 相続税>

相続放棄すれば相続財産を受け取らないのだから、相続税はかからないだろうと考える方もおられますが、(相続税が)かかることはあります。

一つは「みなし取得財産」を取得したとされる場合です。その典型は生命保険金や会社から遺族に支払われる退職手当金でしょう。

生命保険契約で受取人になっていた相続人が、相続放棄をしていたとしても、生命保険金は受け取れます。掛け金を被相続人(親)が支払い、相続を放棄した相続人(子)が受取人であるという場合の生命保険金は相続財産そのものではないけれども、自己(子)の負担なく相続を原因として(被相続人から)受けた経済的利益なので「みなし」取得財産という枠組みで相続財産に組み込まれるのです。

被相続人の勤めていた会社により支払われる死亡退職金の受取人が、相続放棄をした相続人に指定されていた場合にも、同様です。

この場合、相続放棄をしていると、生命保険金や退職手当金の非課税枠(500万円/一人)が使えないので、相続税の課税価格はその分増えることになります。

また、相続時精算課税という制度を選択していたような場合には、相続放棄をしていたとしても、被相続人から生前に贈与された財産は全額相続税の課税価格に加えられることになります。

このように、相続放棄をしたからといっても相続税がかかってくることはありうるのです。

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