33.「取引相場のない株式の評価」

~ざっくりと~ <気になる話題 相続税>

中小企業の株式を社長やそのご家族が保有している場合、これを自社株式と呼んだりしますが、この自社株式も立派な財産なので相続財産になります。

 しかし、上場株式と違って公の価格がある訳ではないので一定の基準に従って評価額を出すことになります。以前(13.「自社株の承継」)でちらっとふれたところです。

 取引相場のない株式は、同業者(類似業種)の上場株式の平均的なところと比較して、一定の係数をかけて評価するのが基本的な考え方です。非上場の株式といっても、上場会社に匹敵する規模の会社もあれば、個人事業者と同様の規模の会社もあるので、それぞれの規模に応じて一定の係数をかけるイメージです。

ただ、あくまでも非上場の株式なので、その会社自体の純資産価額をからめた評価にはなります。

 この純資産価額ですが、帳簿上の資産から負債をひいた残りの純資産価額をそのまま使う訳ではありません。資産科目のそれぞれを相続税評価額に直したうえで計算しなおします。

 また、株価は株主全員が同じ金額というわけではありません。株主の立場によって評価方式が異なる結果、同じ会社の株式なのに、AさんとBさんとで、評価額が異なることがあるのです!おおざっぱにいうと、会社に対する影響力により評価計算の方法が違ってきます。

 またさらに、開業後3年未満の会社や清算中の会社、休業中の会社や、やたらと土地を持っている会社、やたらと株式等を保有している会社、しばらく利益や配当のない会社等々の特殊な状況の会社の場合には、また別の評価をします(特定の評価会社)。

 このように、その株式取得者の立場と会社規模、そして、特殊な会社(特定の評価会社)か否かの組み合わせにより株の評価は全て違ってくるのです。

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