28.「相続税の計算の流れ」

~イメージと少し違う?~ <気になる話題 相続税>

相続税の計算の流れをご存知でしょうか?

 各人が相続した財産を評価して税率をかけるのでは?というイメージを持っておられる方が多いと思いますが、実はストレートにそのような手順で計算される訳ではありません。

少し複雑に感じるかもしれませんが、簡単に書いてみます。

 まず、相続財産を確定して評価します。

土地・建物や預貯金、有価証券や生命保険金などを評価し、そこから債務・葬式費用などを差し引いて「純資産価額」というものを出します。

 次に、相続開始から3年以内になされた贈与財産の価額をプラスして「課税価格」を出します。

 この「課税価格」が相続人や受遺者(遺贈をうけた人)でそれぞれ計算されますので、その「課税価格」の合計を出します。つまり相続財産の課税価格の総額を出す訳です。

 そしてこの総額からいわゆる基礎控除額を差し引き、「課税遺産総額」というものを出して、これを法定相続人の法定相続分に割り振った取得金額というものを基に相続税額を計算し、相続税の総額を出します。この段階で出てくる基礎控除額を縮小しようというのが昨今の議論です。また、ここでいう法定相続人の数には相続放棄をした人の数もいれますので、相続放棄者が何人いても相続税額の計算には影響しないようになっています。

 そうして相続税の総額が出たところで、その総額を先の各人の「課税価格」の割合に応じて割り振っていきます。これを「算出相続税額」といいます。

 さらに続きます。

 この「算出相続税額」には、いわゆるたなぼたで財産を得たと評価される一定の人に対し、税額が20%増しにされた上で(2割加算)、最後に配偶者の税額控除や、未成年者控除など各種控除額を差し引いて最終的なその人の相続税額を算出します。。。

 このように、実際に相続する財産を基にして計算することに違いはないのですが、決まった「法定」相続分でいったん各人の相続税額を計算してその全体を合計し、その合計をまた各人に割り振るという手順でそれぞれの相続税額が計算されるのです。

 どうでしょう、イメージと少し違っているのではないでしょうか?

関連ブログ記事