27.「配偶者への相続税」

~1億6,000万円と法定相続分~ <気になる話題 相続税>

配偶者が財産の相続を受ける時、配偶者の税額軽減という優遇があります。

法定相続分と1億6,000万円のどちらか大きい金額までは相続税がかからないことになっています。これは、夫婦が協力して財産形成に関わってきた(はず)という建前を重視して規定されている優遇です。

昨今、相続税の基礎控除額を引き下げ、最高税率を上げるという方向で議論が進んでいますが、この税額軽減の規定の見直しがなければ配偶者への相続はなお有利であるといえます。

ただ一点、注意点があります。

この規定が有利なのは、一次相続での話であって二次相続まで考えるとトータルの税額が大きくなってしまうことがある、という点です。

つまり、先の税額軽減をフルに使ってご主人の財産を相続した配偶者(妻)、が亡くなった時の相続を二次相続といいますが、この時は既にご主人が亡くなっているので、「配偶者の税額軽減」は使えず、また一人相続人が減っているため(ご主人)一人分の基礎控除(今は1,000万)がなくなる結果、税率の高いところで相続税が計算されてしまう可能性があるのです。

このように二次相続まで頭に入れて相続分を考えておかないと、トータルで大きな税金を払うことになりかねないのです。

相続税は金額が大きくなりがちであり、また、事前の対策もしていない方が多いので、一定の財産を持たれている方は早めに対策の検討をされることをオススメします。

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