18.「配偶者控除と配偶者特別控除」

~年末調整でのお尋ね事項~ <気になる話題 所得税>

所得税の控除の中に「配偶者控除」と「配偶者特別控除」という二つの控除項目があります。この二つの控除はどちらか一方の控除のみが可能な控除です。

収入が103万円(所得が38万円)以下(15.「扶養控除の範囲(その1)」)の場合、配偶者控除として38万円が控除されます。

一方、収入が103万円を超えてしまった配偶者の方がいる場合に適用されるのが「配偶者特別控除」です。

年末調整の時に会社から渡される書類の右上に「保・配特」と記載のあるものがあり、そこに配偶者特別控除の申告書としての記載欄があります。その中に控除額の早見表が載っています。所得(収入ではありません!)が380,001円~759,999円の範囲内の方はその金額に応じて一定額の控除が受けられることになっています。

例えば、パート先一か所で働いている配偶者の方の年間収入が120万円の場合、

120万円-65万円(給与所得控除)=55万円 が所得となり、

表を見ると…21万円 の配偶者特別控除が受けられることになります。

つまり、103万円を超えているので配偶者控除は受けられないのですが、配偶者特別控除という控除で、一定金額の控除を受けられるという関係なのです(もっとも、給与収入が141万円以上になると、この配偶者特別控除の枠からもはみ出ますので、配偶者関係の控除が受けられなくなってしまいます)。

そういうことから、年末調整で渡される「保・配特」書類の記載部分~給与所得者の配偶者特別控除申告書欄~には、配偶者の方の年間収入をきっちりと書いていただきたいです。

蛇足ですが、このような年末調整における記載・計算に誤りがあった場合には翌年の10月~11月頃に、「(扶養・配偶者)控除額に誤りがあるようです」との通知が会社に届きます。できるだけ間違いのないように、扶養に入れる配偶者やご家族の方の収入(所得)の情報を正確に申請していただきたいところです。

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