16.「扶養控除の範囲(その2)」

~103万円と130万円の壁~ <気になる話題 所得税>

前回は103万円が源泉所得税で扶養に入るための収入要件だとの話を書きました。

今回は130万円の方です。

この130万円は“社会保険の扶養”に入るための収入要件です。収入が130万円未満なら社会保険の扶養に入れるということです。

例えば、ご主人が会社の健康保険・厚生年金に入っている時、奥様の収入が130万円未満なら、新たに追加の保険料の負担なく健康保険等に入れます(健康保険の扶養、厚生年金の扶養)。

このように同じ扶養といっても、所得税の計算で扶養控除を受けられるか否かの103万円という話と、社会保険での扶養控除を受けられるか否かの130万円という話とがあるのです。

これで103万円と130万円との区別はついたかと思います。

が、さらに正確にはもう少し説明が必要なのです。

実は、今まで書いてきた103万円の話は、お子様や自分の親など配偶者以外の親族が自分の扶養に入れるか?という「扶養控除の対象になるか」の話であって、一方の配偶者が他方の配偶者の「配偶者控除の対象になるか」の話とは別、なのです。

ただ、基準となっている金額が同じであり、かつ「ご主人の扶養」という言い方で奥様やお子様をひっくるめて表現されることが多いので一緒くたに説明されることが多く、これが混乱の一因かと思われます。

奥様が扶養に入れるかどうか?の話をする時の「扶養」は、一つはご主人の社会保険の扶養に入れるかどうかの話であり、もう一つは所得税計算での控除ができるかどうかの話なのですが、この後者の控除って、正確には「配偶者控除」という呼び名の別の控除項目なのです。

つまり…

扶養!といっても、130万円の方は社会保険の扶養の話であって、103万円の方は、配偶者控除の話とお子様等の扶養控除の話の両方が混じっていることになるのです。

……お分かりいただけたでしょうか??

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