15.「扶養控除の範囲(その1)」

~103万円と130万円の壁~ <気になる話題 所得税>

年末調整の時期には、扶養というコトバ、103万円?130万円?という数字が飛び交い(?)ます。

この扶養というコトバですが、所得税の話と社会保険の話の両方が混ざって使われた結果、混乱していることが多いです。

そこで今回は給与所得者を念頭にその辺りの整理をつけたいと思います(パートさんも同じです)。

まず以下の説明の前提として「給与収入」と「給与所得」を区別して下さい。額面給与額(総収入額)が「給与収入」です。ここから給与所得控除を引くと「給与所得」が出ます。給与所得控除とは給与所得の必要経費として給与収入から真っ先に差し引いてもらえる控除のことです。

所得税はさらにここからいろんな控除(10.「給与所得者の年末調整」~所得から差し引かれる金額~)を引いて課税所得を出し、ここに税率をかけて所得税を計算します。

では(収入)103万円、(収入)130万円の壁について。

103万円は所得税のコト、130万円は社会保険のコトと考えて下さい。103万円は所得税計算の時に扶養控除を受けられる基準、130万円は(社会保険料の負担なく)社会保険に入れてもらえる基準、なのです。

実は、所得税の扶養控除を受ける要件は「所得38万円以下」とされています。そして、先ほどの103万円の「給与収入」から差し引かれる給与所得控除が65万円と決まっているため、残りの38万円が「給与所得」となり、所得税の扶養控除要件を満たすことになるのです!収入が103万円以下なら扶養から外れない、というのはこの辺りの話です。

次に130万円についてですが、長くなりそうなので次回に。。

関連ブログ記事