42.「株式評価、土地評価」

~評価はまちまち~ <勝手な感想 相続税>

自社株評価のご依頼を受けて株式評価をする目的の一つに、当該株式をその評価額に基づいて事業承継者に異動させる目安にするという点があります。取引相場のない株式の評価の方法(手順)は決まっていますが複雑です。

以前も書きましたが、自社株評価をする中で帳簿にある資産はもちろん、帳簿外の資産も拾い上げて、評価時点における時価を評価・計算し直さなければなりません。中でも、その資産の中に土地があったり、賃借権を保有していたらその土地や賃借権の評価が必要となってきます。

この土地評価というものはもちろん手順・評価方法が決まっているのですが、実際の土地の形や条件によって様々ありますので、簡単には評価できません。換言すれば、「評価」である限り、評価する人によって金額にズレがでるのが普通なのです。

ここが土地評価、株式評価の難しいところです。普通の人からすると答えは一つでないとおかしいと感じられるかもしれませんが、(評価する)人によって結構違ったりします。間違いかどうか、というレベルの話と、評価する人の見方の違いという話との微妙な境界線があったりするのです。

株式評価(取引相場のない株式の評価)は試算表(決算書)から簡単にできると誤解されている方がおられますが、実際には非常に難しい内容を含んでいるのです。

自社株を事業承継者の方に贈与で譲り渡していこうと考えておられる方は、必ずきちっと自社株評価をしていただきたいです。法人の決算書には株主と株式数が記載されていますので、ある時期に変動があり、その変動数などに疑問をもたれると税務署からのお尋ねが来たりします。その段階で自社株評価をして金額の大きなズレが出てしまってからでは遅いのです。自社株評価は簡単ではない、と認識しておいていただきたいです。

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