28.「多面的思考」

~税目等によって意味が違う~ <勝手な感想 感想>

一般的なコトバの意味と、法律上のコトバの意味とが違っていることはよくありますが、同じ税法でも税目によってその射程範囲・対象が違うこともあります。

例えば、山に木(立木と言います)が生えている場合は、相続税法ではその山自体を「山林」として評価し、木は「立木」として別に評価します。これに対して所得税法では、生えているその木を「山林」ととらえ、山は「土地」としてとらえて処理します。

また、冷暖房設備や電気・ガス設備などの相続税法での扱いは、「家屋と構造上一体のもの」として特に評価しないこととなっていますが、法人税法であれば、それらの設備は「器具・備品」や「建物付属設備」などとして、家屋(建物)とは別の資産として計上されます。

さらに、同じ税目の中でもその保有目的・用途等によって処理が異なってくることもあります。

例えば、法人税法上の土地・建物。法人の事務所などとして使っている場合には資産として計上しますが、その法人が不動産売買を事業としていて販売用の土地・建物であった場合には、いわゆる「商品」ですから「棚卸資産」に計上されることになります。

また、相続税法上の骨董品なども同様の考え方があります。被相続人の財産の中に骨董品があった場合の評価の場合、販売用の骨董品であれば「たな卸商品等」という区分で販売価額を基準にした評価になり、単なる趣味で保有していたものであれば売買実例価額等により評価することになっています。

このように、同じモノであってもどの税目からとらえるか、同じ税目であっても使われ方によっては処理が違ってくるということを知っておかねばならないのです。

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