14.「税率」

~体感税率?~ <勝手な感想 感想>

皆さん、税率に関心があると思います。

例えば、所得税の最低の税率は5%、贈与税は10%です。

しかしこの税率、課税所得(課税価格)を基にするものなので、想像している実際の税額とギャップがあることがあります。

例えば、現金500万円を贈与したときの贈与税率は何%ですか?という問いに対する答えは20%ということになります。

ですが、実際に支払うべき贈与税額は53万円です。単純に割り戻すと10.6%となります!

カラクリはこうです。

まず暦年贈与の時は基礎控除110万円を引きます。先の例なら390万円になります。ここに「基礎控除後の課税価格」400万円以下の場合の「×20%-25万円(控除額)」をすると、53万円となるのです。

どうでしょう。贈与税計算について全く知らない人からすると、アレっと思うところではないでしょうか。

この贈与もいわゆる「暦年贈与」という前提でのお話ですが、この贈与が「相続時精算課税」という制度になると、話は全く違ってきます。

また、暦年贈与での現金贈与であっても、お子様の学費に充てる分がいくらか含まれていたら、その部分(“扶養義務者間の生活費・教育費に充てるためにした贈与で通常必要とされる部分”)は非課税となる結果、先の例より贈与税額は減ることになります。

さらに、「暦年」贈与というのは、課税期間が1月~12月という区切りで考えているので、極端なことを言えば、12月31日に300万円、翌年1月1日に200万円を贈与した場合には、一度に500万円を贈与した場合よりトータルの税額は減ります(教科書事例かもですが)。

このように、比較的単純な贈与税の税率の話一つとっても、実際の税額とのギャップが生じえますし、前提を少し変えるだけで結論は全く異なってくることがあるのです。

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