25.「貸借対照表と損益計算書」

~両者のイメージ~ <○○な話(法人) 豆知識>

貸借対照表と損益計算書は計算書類のツートップですが、両者のイメージはついているでしょうか。

貸借対照表は決算時点での財政「状態」を表すもので、損益計算書は一定期間の経営「成績」をいいます。貸借対照表は一定時点の状況というストックを表すのに対し、損益計算書は一定期間に限った活動状況を集計したフローを表すものといえます。

これは、決算をまたいで試算表を見比べるとその特徴が表れます。

まず貸借対照表は前期末の状態が期首の数字に引き継がれます。期末に100万円の預金があれば、翌期首の預金は100万円からスタートですね。

これに対し、損益計算書は毎期ごとの成績表なので、翌期に前期末の数字が引き継がれるなどということはありません。前期末にトータルで100万円の売上高が計上されていても、翌期首の売上高は0円からのスタートですね。

別の言い方をすると、貸借対照表は、損益計算書に計上される売上・利益を上げるための元手を表すものといえます。前期末に50万円の利益が出たら、その50万円は繰越利益剰余金という科目で翌期首の貸借対照表に引き継がれます。つまり、一年間でもうけた利益を、元手に組み込み、翌期はその増えた元手を使って事業を行ってさらに利益を上げていく、という構造になっています。

長い目で両者を見ると、損益計算書はその時々の利益を表すに過ぎない(瞬間最大風速?)のに対し、貸借対照表はその期間に積み上げられてきた事業の成果(集大成)が表現されていることになるのです。

事業経営においては、つい、売り上げは?利益は?と損益計算書に目が行きがちですが、それまでの事業の成果が集積されている貸借対照表はそれ以上に重要ということも分かると思います。

金融機関が融資の際、損益計算書のみならず貸借対照表をつぶさに検討するのは、貸借対照表にこういった性格があって、その会社の基礎体力的な分析をするのに有効だからです。

貸借対照表と損益計算書、その性格イメージをつかんだ上で眺めてみると今までとは見え方が違ってくるかもしれません。

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