21.「変動損益の基礎の基礎(その2)」

~通常の損益計算書との違い~ <○○な話(法人) 豆知識>

前回は、変動損益計算書が通常の損益計算書の費用(経費)項目を、その性質に従って組み替えたものだと書きました。

そのような変動損益計算書で何が分かるのでしょうか。

まず注目してほしいのは、限界利益よりも固定費が少なければ利益が出るという点です。

変動損益計算書は、一つの製品を完成させるまでの変動費割合が一定なら、売上高の上昇に伴って限界利益が増え、その限界利益の合計より固定費が少なければ利益が出る、という構造を表しているのです。

例えば、固定費を下げましょう、といわれます。

固定費を下げれば限界利益との差額が生まれて利益が出やすくなるということを意味しています。

これも変動損益計算書の一つの利用方法です。

また、限界利益率を高めましょう、ということもよく言われます。

これは固定費が一定の場合、変動費の売上高に占める割合を減らすことで利益の出やすい体質にしましょうという話です。同じ売上高でも変動費の割合が減れば、その差額の限界利益が増える(限界利益率の改善される)ので、結果、以前と同じ固定費であっても利益が出やすくなるという構造です。

このように、変動損益計算書があれば、固定費と変動費のどちらに手を打つべきか?打てそうか?を検討することができます。今回は書いていませんが、従業員さんを一人雇用して発生する固定費(給料)をまかなうためにはいくらの売上アップを目指さないといけないかも分かります。

注意点としては、それぞれのお客様にあった固定費・変動費の区分をすることです。場合によっては、製品によって材料費の占める割合が違うこともありますので、どこまで正確に区分すべきかも検討課題になります。

以前お話しました、e21まいスターという総合ソフトで処理をすると通常の損益計算書はもちろん、その中の費用(経費)項目を組み替えた変動損益計算書が自動的に出ます。

これを日々の経営に役立てていただくことで会社の業績がより正確につかめますし、そうなると借り入れの場面でも自社の状況と課題を的確に説明できるようになります。

変動損益計算に興味のある方、溝端会計事務所にご相談ください。

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