2.「経費と損金の話」

~経費になるけど損金にならないって?~ <○○な話(法人) 豆知識>

前回、決算書の利益と、実際のお金の動きが違うことで黒字なのにお金が足りない?ということになるという話を書きました。

決算をするとその後に引き続いて税金の話が出てきます。社長は決算も気になるけれども、同じくらい税金(納税額)も気になると思います。

我々会計事務所の職員や税理士が、経費・損金という言葉を使い分けていることにお気づきの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。経費・損金の話は、会計・税法の話と置き換えて説明することができます。税法上の「損金」は会計上の「経費」に該当するもので、コトバが違うものと捉えてもらってよいと思います。
そして、会計上「経費」になるけれども、税務上「損金」にならない、という項目があるのでズレが出るのです。

現在、日本では確定した決算書に基づいて税務申告書を作成しなければならない、という確定決算主義の原則がとられています。まず、決算で利益を確定し、この利益をもとに税金を計算するという制度です。

売上100-(経費20+経費5)=利益75 →決算書の利益。
そして、この時上記の経費5が税務上の「損金」にならないとすると、75+5=80をもとにして税金を計算するのです(5を「加算」する、といいます)。

複雑に感じるかもしれません。

要は、決算で出た(会計上の)利益に税法上のプラス(加算)マイナス(減算)(もあります)の調整をした調整後の利益額(課税所得)に税率をかけて税金の計算をする、ということです。

そういう仕組みになっていますので、税法上の「損金」になるものを先回りして会計上の経費に計上しておくという処理が多いのは、税法上の利益(課税所得)と会計上(決算書)の利益をできるだけ近づけておこうという意識が働いている結果といえます。

社長にとっては、結局税金をいくら払わないといけないか、という部分が重要なのでこのような処理も顧問先様の一つのニーズにあった話だと思います。

会計と税務、なかなか理解しづらいところですが、「経費」「損金」というコトバに敏感になれると会計事務所との会話も理解しやすくなるのではないでしょうか!

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