9.「生命保険料控除制度の改正」

~10万円から12万円へ~ <ホットな話題(法人) 所得税>

生命保険料の控除証明書が届き始めています。

この生命保険料控除、今年(H24年度)から内容が変更になっています。

従来は①一般生命保険料控除として5万円、②個人年金保険料控除として5万円の合計10万円の控除限度額でしたが、今年から①一般生命保険料控除4万円、②個人年金保険料控除4万円、③介護医療保険料控除4万円の合計12万円となりました。H24年以降に加入した保険に新制度が適用されます。H24年中に更新があった生命保険についても(更新後は)新制度が適用になるので、控除証明書に更新前の旧生命保険料控除と新生命保険料控除という形で二つの控除対象が併存記載される場合もあります。

この生命保険料控除、

従来の①は定期保険等に加えて、総合医療特約や災害割増特約も含めて控除対象でしたが、今年以降の①の対象は定期保険等のみになり、総合医療特約は③の介護医療保険料控除の対象になり、災害割増特約は生命保険料控除の対象から外れました。要するに、単に控除額が増えただけでなく控除対象内容が変更になったため、昨年より有利になるか否かは一概にはいえないのです。

一つ重要なポイントがあります。

旧制度と新制度の両方の保険に加入していた場合で、旧制度の①の5万円満額の控除を受けられる控除証明があり、かつ新制度の①の4万円満額の控除を受けられる控除証明もあった場合に、両方の控除証明書を出してしまうと「4万円控除に減額されてしまう!」という点です。旧制度の①の控除証明のみを提出すれば5万円満額の控除をしてもらえたのに、ついでに新制度の①を出してしまったために4万円控除になってしまうのです!

この辺りの適用関係はよく注意しておく必要がありますね。

溝端会計事務所でさせていただく年末調整では、もちろん有利な方を選んで計算しますが、自社で年末調整をされる方は従業員さんの不利にならないように十分注意して処理してほしいところです。

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