45.「親を扶養に入れてよいですか」

~と聞かれたら。。。~ <毎月監査の話 所得税>

親御さんを扶養にいれてもよいのですか?と尋ねられることが時々あります。扶養という響きから何となく逆転した関係に思えるからか、違和感があるようです。

まず、「扶養」といっても税法上の扶養控除の対象の話と社会保険の扶養家族の話とを分けて考えなくてはなりません。

税法上の扶養控除の話で、よく年間収入103万円という金額を聞かれると思いますが、年間所得38万円以内という方が正確です。つまり、アルバイトなどの給与収入のみであれば年間の収入が103万円を超えているかどうかで決めてもよいのですが、親御さんの場合違った事情がある場合があります。

例えば年金「収入」があれば、年金の控除額を引いた残額(所得)が38万円以内かどうかを確認しないといけませんし、賃貸不動産収入があれば、その所得がいくらなのかを確認しなければ判断できないのです。

具体的にいうと、扶養に入れたい親御さんの収入が年金だけの場合には、1月中旬に届く「公的年金等の源泉徴収票」から年間収入を確認し、そこから所得を計算して上記38万円基準に照らして扶養に入りうるかどうかを考えることになります。

これに対し、社会保険の扶養に入るかどうかは年間収入130万円という基準になります。現役で働いている子が、自分の健康保険に親御さんを入れたいような場合です。この場合も生計一かどうかなどの基準とともに判断しないといけません。

どちらも、年齢の上下関係で決まるものではなく、当事者の関係や生計一かどうかという生活実態とともに、それぞれの年収基準にあてはめて判断されることになります。

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