5.「減価償却って何?」

~資産計上と減価償却~ <毎月監査の話 減価償却>

ある方から「減価償却って何?」というご質問を受けました。

「この備品は経費に落ちますか?」というご質問をよく受けます。「経費に落ちませんね。資産計上です。」などとお答えしたりするのですが、どうもその辺りが分かりにくいようなのです。

そこで、200万円の車を(期首に)現金で買った時にどのように資産計上、費用計上(減価償却費の計上)がされていくのかを以下に記述してみます。

現金で車を購入すると、現金が200万円減ります。当然ですね。

このときの気持ちとしては現金が減った分、全額経費に落としたいところなのですが、10万円以上のモノは資産(車両運搬具)として一旦貸借対照表に計上することになっています。車のような資産は買ったその年度の売上にだけ貢献するものではなく、何年にもわたって売上に貢献するものだという考え方が背景にあるのです。

そして税法上、営業車は6年間売上に貢献するだろうと考えている(?)ので、減価償却6年などと規定されています。つまり6年かけて費用化(減価償却)することになります。

6年の償却率は200%定率法の場合0.333ですので、200万×0.333=666,000が減価償却費として経費に計上されます。それと同時に資産の車両運搬具を666,000だけ減らします。資産のうち費用化された分は資産価値が下がるということです。

つまり、一旦資産に計上し、規定された償却期間で順次その計上額を(減価償却という形で)取り崩していくという構造になっているのです。

購入した時     現金      △2,000,000円
車両運搬具   2,000,000円
経費化の段階   車両運搬具 △666,000円  と  減価償却費 666,000円
(現金2,000,000円が車両運搬具2,000,000円に!→そのうち666,000は減価償却費へ)

このように、一年分を経費に計上したのちには車両運搬具(の簿価)が1,334,000円に減っており、その減った分の金額666,000円が費用として計上されているという関係になるのです。

どうでしょう、何となくイメージがわいたでしょうか。

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